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雛人形と五月人形 関東と関西

日本で雛祭りを祝う文化は一緒ですが、関東と関西では雛人形や雛祭りの慣習がわずかに違っています。雛人形の違いはもちろん、雛あられや誰が雛人形を買うかということでさえ地域差が…!
この記事では雛祭りの関東と関西の地域差を明らかにしていきます。

  1. メモ
  2. 毎年3月に訪れる雛祭りですが、関東と関西では地域差があることをご存知ですか?
    それも、小さな違いではなくビックリするような大きな違いだったりします。
    この記事では、

    ・雛人形の特徴
    ・雛人形の購入者
    ・雛祭り食べ物

    を取り上げ、関東と関西でどのように違うかを紹介していきます!
    他の地域の人と会った際は、雛祭りについて聞いてみるとその違いがわかって面白いこと間違いなしす!
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関西と関東における雛人形の違い

はじめに、関西と関東の雛人形の違いについて解説していきます。

京雛と関東雛の顔立ち

まず、着目すべき違いは顔たちです。
関東は目が大きく、ふっくらとして可愛らしい顔が人気になっています。
一方で京雛は目が切れ長で、細面のいわゆる京美人タイプが好まれます。

男雛と女雛の位置や持ち物

先ほど、雛人形自体の違いをご紹介しましたが、他にも違いがあります。人形の位置と持ち物です。

男雛と女雛の位置

メインである男雛と女雛の位置が関東と関西で逆になっています。
京雛、向かって右がお殿様である男雛、左にお姫様である女雛です。
一方、関東は向かって左が男雛、右が女雛です。こちらの位置の方が売られているため、一般的です。
なぜこのように位置の違いが出てきてしまったのでしょうか。
本来、日本古来の「左上座」で言えばお殿様から見ると左側、向かって見ると右側に位置していました。これは京雛と同じ位置です。
ですが、大正天皇により、この位置が変わりました。明治時代、西洋の影響を受け、国際儀礼の基準である「右が上位」の考えが取り入れられました。そのため、大正天皇以降、即位する際は「右が上位」になります。つまり、関東の雛人形と同じ並びです。
このように、実際の儀式や慣習が関東と関西のどちらにも影響を及ぼしています。

官女の持ち物

官女は当時の女性の役人です。雛人形では3人で座り、3人官女と言われています。
関東では、左から長柄銚子、加銚子、盃(三宝)を持っています。
お酒を注ぐセットですね。
関西では、左から長柄銚子、加銚子、ここまでは同じですが、一番右の官女は島台を持ちます。
お酒を注ぐセットに変わりはないのですが、島台は飾りの台のことを意味し、関東と関西ではわずかな違いがあります。

仕丁の持ち物

官女だけではなく、仕丁の持ち物も異なります。仕丁とは、昔の貴族のお世話係のことです。
関東の仕丁の持ち物は、左から台傘、沓台、立傘です。こちらは、大名行列の際に必要な道具を持っています。
関西はというと、左からくまで、ちりとり、箒です。お世話係であることに変わりはないのですが、大名行列の際の持ち物ではなく、宮中で使う持ち物になっています。

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五月人形も関西と関東で違う

関西では鎧飾り、関東では兜飾りが多い

女の子を祝う日が雛祭りですが、男の子を祝う端午の節句の5月人形も関東と関西で違いがあります。
関東の5月人形は、兜飾りと言って、兜がメインの五月人形です。基本的に兜だけのシンプルな飾りで、場所をとりません。そのため、親御さんからすると少し物足りないかもしれません。
一方で関西の五月人形は、兜だけではなく、鎧である甲冑全てをかたどっています。その分、サイズも大きくなり、豪華で大迫力の五月人形になっています。
その迫力の分、小さなお子さんは、関西の五月人形の方が少し怖いかもしれませんね。

雛人形だけでなく、五月人形でさえも地域差があるのは非常に面白いですね!

関西では五月人形とともに虎の張り子を贈ることも

張り子の虎と言われても特に関東圏にお住いの方には馴染みがないかと思います。
張り子の虎とは、首の部分が振り子のように上下左右に動く人形のこと。東北地方の「赤べこ」と同じものです。
なぜ関西では、虎の張り子を贈るのでしょうか。
それは、中国から虎を崇拝する神話が当時の都である京都に伝わったことが始まりです。とんちで有名な一休さんのお話でも、屏風に描かれた虎を捕まえてみよと言ったお話がありましたよね。
そのため、虎は強いイメージがあり、神様や王様として崇拝されていました。男の子の健康を願って虎の張り子を贈る文化が関西では根付いたという流れです。

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雛人形や五月人形を誰が買うかにも地域差が

ここまでは、雛人形や五月人形本体の違いについて言及してきましたが、「誰が雛人形を買うか」でも関東と関西で差があります。
関西では、お嫁さんかお婿さんの両親が雛人形を買い、関東では嫁ぎ先の両親が買う割合が高いという傾向はあるようです。
現在は、家族形態が変化したことによって、ご両親と一緒に雛人形を買いにいったり、両家からお金を出してもらって自分達が好きなものを買うケースもあるようなので、一概には言えませんが、本来は関東と関西で差があるようです。

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ひな祭りや子どもの日の食べ物

ひなあられ

雛祭りの食べ物として欠かせない「ひなあられ」にも、関東と関西で異なっている点が多々あります。
関東のひなあられは、米粒サイズで甘い味がします。こちらは、米を爆ぜて作り、砂糖で味付けしています。江戸で爆米(はぜ)というお菓子が流行していて、それが今のひなあられになったという説もあります。
一方で関西のひなあられは、しょっぱいです。そして大きなさも直径1cmほどで関東のものと比べるとかなり大きく感じます。
こちらは、餅からできています。もともと、ひな壇にある菱餅を砕いて炒ったのが始まりと言われています。
最近では、関東と関西のひなあられが混ざったものも売られていますよね!

粽(ちまき)と柏餅

あなたが端午の節句に食べるお菓子は何ですか?と聞かれたら頭に何のお菓子が思い浮かぶでしょうか。
言われて驚くかもしれませんが、住んでいる地域によって思い描いたお菓子は違っています。
関西では粽、関東では柏餅がそれぞれの地域で一般的と言われています。
粽の方が長い歴史をもり、その始まりは平安時代まで遡ります。中国から節句の文化が伝わった際に粽も広まっていきました。当時は保存食として食べられており、その後もち米であんを包むようになりお菓子として食べられるようになりました。 一方で柏餅は江戸時代に発祥のルーツがあり、徳川15代の9代目である家重の時代に誕生しました。
柏は、新芽が出てくるまで、古い葉が落ちなく縁起のいい植物として知られていました。人間に例えると、「子供が生まれるまで親は死なず家系が途絶えない」という意味になるからです。そのため、力を保つための跡継ぎが重要な武家などの儀式などで使用されてきました。
しかし、柏の木は関西ではあまり生えておらず、柏餅は関西では広がらなかったと言われています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
自分の地域の雛人形や雛祭りの慣習が当たり前だと思っていた方にとっては、意外な発見や気づきがありましたか?
せっかく得た知識をそのまま「そうなんだ。」で終わりにするのではなく。雛祭りの際は、他の地域の方と自分の地域の違いを実際に明らかにしながら、実際に話して見ると面白いのではないでしょうか。
この記事で書いた以外にもたくさんの雛祭りに関わる驚くべき違いが出てくるかもしれません!

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