ひな人形 五月人形の増村人形店

人形の作りから飾り方まで。雛人形の基本的な種類を解説!

雛人形って、いろんな種類がありすぎて、何を基準にどう選べばいいか分からない…。
そんな方々のために、雛人形の種類と、それぞれの特徴をまとめました。衣裳着人形と木目込人形の違い、立雛と座雛、段数の違いなどを説明しています。

「娘のために雛人形を買いたい」と思われる親御さん、「孫娘に、立派なお雛様をプレゼントしたい」と思われるおじいちゃん、おばあちゃん。でも、いろんな種類がありすぎて、何を基準にどう選べばいいか分からない…。そんな方々のために、雛人形の種類をまとめました。それぞれの特徴が分かると、きっとお気に入りの雛人形が見つかるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

1.基本的な作りと姿勢

衣裳着人形と木目込人形

まず、雛人形の基本的な作りから説明します。雛人形の作りとして代表的なのが「衣装着(いしょうぎ)人形」と「木目込(きめこみ)人形」の2種類です。どのように違うのか、ポイントを押さえておきましょう。
「衣装着人形」は、その名の通り、人形に衣装を着付けたものです。日本の伝統的な人形作りの中でも最もメジャーな作り方で、「雛人形と言えば衣装着人形」という存在です。人形とは別に作られた衣装を着付けるので、衣装の布地の折り目までリアルに再現されます。衣装の「色合い」の華やかさだけでなく、布地のふんわりとした「立体感」「質感」まで楽しめる造形美が魅力です。豪華で見栄えのする雛人形がお好きな人にオススメです。
一方の「木目込人形」は、人形の胴体に彫られた溝に、へらなどを使って布地の端を埋め込んでいきます。この、衣装の布地を人形の胴体の溝に押し込んでいく作業を「木目込む(決め込む)」と言われるのが、「木目込人形」と呼ばれる由来です。胴体の曲線に布地をぴったり合わせて、布地に弛みやシワができないように作られますので、先に述べた衣装着人形とは対照的にコンパクトでスッキリした印象が特徴です。場所をあまり取らないので、小さなスペースに合う雛人形が欲しい人にオススメと言えるでしょう。

立雛と座雛

次に、人形の姿勢について見てみましょう。雛人形は、その姿勢によって立雛(たちびな)と座雛(すわりびな)に分けられます。

「立雛(たちびな)」は、名前からお分かりの通り、立っている姿の雛人形です。現代では「雛人形と言えば座っているもの」というイメージが強いですが、歴史をたどると、古くは埴輪(はにわ)、博多人形、こけしなどを見ても、日本の人形作りの多くは立ち姿の人形。雛人形も元々は立ち姿の人形でした。
そんな伝統的な歴史を受け継ぐ立雛は、男雛(おびな)と女雛(めびな)の二人だけが立っている姿で飾られるスタイル。三人官女や五人囃子を引き連れる「段飾り」に比べ、場所を取らずコンパクトに飾ることができます。
スッキリとシンプルであるがゆえに、人形そのものの芸術美を楽しめる立雛。そのため、女の子のいる家庭に限らず、インテリアとしても人気があります。よく、玄関の靴棚の上や、応接室やリビングルームに博多人形などが飾られているのを目にしますが、立雛はそれと同じ感覚で、一年を通して飾っておけるのです。会社や飲食店などに飾ってお客様の目を楽しませるのも、いいですね。
ただ、やはり「現代の人々が抱く雛人形イメージ」のスタイルとは異なるため、女の子のいる家庭用の購入としては物足りなく感じられるかもしれません。
「座雛(すわりびな)」は、座り姿の雛人形。現代の皆さんがよく目にするメジャーなスタイルですね。
特に「段飾り」と呼ばれる豪華な雛人形は、桃の節句のシーズンの花形です。段飾りを設置するためには、高さだけでなく横幅や奥行きも必要となり、さらには保管やお手入れも大変ですので、購入の際にはその辺りも予めよく考慮するようにしましょう。

2.雛人形の段数の違いと従者の数

親王飾り(平飾り)

「親王(しんのう)飾り」とは、男雛(おびな)と女雛(めびな)の二人だけを飾るスタイルで、「平飾り」とも呼ばれます。男雛と女雛は天皇陛下と皇后陛下を表したもので「内裏雛(だいりびな)」と言われ、「親王」とも呼ばれます。
コンパクトな親王飾り(平飾り)は小さいスペースにも飾りやすく、リビングルームなどにも設置できる手軽さが特長です。そのため、現代のマンション暮らし・アパート暮らしの家庭にも人気です。
「男雛と女雛の二人だけだと、ちょっと寂しい感じがするなぁ」と思われる人は、次に説明する「段飾り」を検討してみるのもいいでしょう。

三段飾り(五人飾り)

三段飾り(五人飾り)は、最上段に飾られる男雛・女雛(内裏雛)の二人に加え二段目に「三人官女」が付き、計五人になるスタイルです。三段目には桃の木や松の木を模した飾りや調度品などを並べられる様式が多く見られます。「雛人形」と言えばお馴染みの赤い毛氈(もうせん)の敷き物が最上段から下まで敷かれた景観は、「これぞ雛祭り」という気持ちにさせてくれるもの。この敷き物は緋毛氈(ひもうせん)と呼ばれ、最上段の男雛・女雛の後ろに立てられる金屏風と共に、雛飾りを美しく彩ります。
リビングルームにも置ける手頃なサイズのものからお座敷に置く大ぶりのものまで様々なサイズがありますので、ご家庭の設置場所に応じた大きさをお選びください。優雅な三段飾りを置くことで、お部屋がパッと華やぐことは間違いありません。
ただしそれでも、七段飾りを見慣れている人からすると「もう一声」という思いも出てくるでしょう。いよいよ次は、七段飾りについて説明いたします。

七段飾り(十五人飾り)

七段飾り(十五人飾り)は、最上段の男雛・女雛、二段目の三人官女に加え、さらに十人の従者(じゅうしゃ)が付きます。
七段飾りの三段目に並ぶ「五人囃子」は、地謡(じうたい)、笛、大鼓(おおつづみ)、小鼓(こつづみ)、太鼓。四段目には「随身(ずいじん)」または「随臣(ずいじん)」と呼ばれる右大臣(うだいじん)・左大臣(さだいじん)が弓矢を持ち、警護のために控えます。五段目には、ほうきや塵取りを持った仕丁(じちょう)の三人がいます。庭掃除などを行う表情豊かな三人です。六段目・七段目には様々な調度品や駕籠(かご)、牛車などのミニチュアが置かれます。
この存在感あふれる豪華絢爛な七段飾りは、まさに圧巻です。ご家庭の女の子が七段飾りのそばに立って記念写真を撮ると、女の子の背丈よりも七段飾りのほうが高い場合も多いかもしれません。その写真は、ご家族にとって最高の宝物になるでしょう。
もちろん、大きくて豪華なぶん、非常に場所を取りますし、組み立てるだけでも大変です。また、片付け、収納、お手入れも大変になりますが、その苦労も含めて、素敵な思い出がたくさん築かれていくことでしょう。

3.ケース飾りや収納飾りならお手入れや収納がらくらく

「組み立てや収納に手間暇をかける余裕は無くて…」という人には、ケース飾りや収納飾りがオススメです。
「ケース飾り」は、透明ケースの中に人形や道具が固定されているので、そのまま飾ることができます。また、埃が付きにくいのでお手入れに手間がかかりません。
「収納飾り」は、収納箱を台にして、その台の上に人形を飾ります。雛祭りシーズンが終われば、台をそのまま収納箱にして人形を保管できるので、とてもコンパクトで扱いやすいのが特長です。

4.まとめ

雛飾りの様々な種類とその特徴、お分かり頂けたでしょうか。サイズやお好みをいろいろ考えて、ご家庭にぴったりな雛人形を見つけてくださいね!