ひな人形 五月人形の増村人形店
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雛人形や五月人形の収納・保存に必要なものや手順をわかりやすく解説!

ご家庭の大切な雛人形や五月人形をいつまでも綺麗に保てるように、人形保存に必要なアイテムや保管の手順、知っておかないと後悔する注意点をわかりやすく解説しています。

ご家庭の大切な雛人形や五月人形をいつまでも綺麗に保てるように、人形保存に必要なアイテムや保管の手順、知っておかないと後悔する注意点をわかりやすく解説しています。

1.雛人形と五月人形の収納・保存の基本

基本中の基本

まず、最初に確認すべきは雛人形や五月人形を購入した際に受け取った「取扱説明書」です。取扱説明書をよく読んで、その内容に従いましょう。そのため、取扱説明書は失くさないよう、必ず人形の収納箱と一緒に保管しておくようにしましょう。
また、人形を片付けて収納をするのは、湿気の少ない晴れた日に行うのがポイントです。「大安の日に収納したい」などのこだわりを持たれる人もいますが、いくら大安でも雨でジメジメした日に収納すると、収納箱の中に湿気がこもってカビの原因になってしまいます。

保管場所

次に大事なポイントは、保管する「場所」です。
人形を保管するに当たって、最大の敵は「湿気」。お風呂場の隣の押し入れなど、多湿になりやすい場所は避けるのが良いでしょう。また、家の北側の窓に近い所など、冬に結露が発生しやすい場所も注意が必要です。押し入れが二段以上ある収納スペースなら、湿気のこもりがちな下段は避け、上段に置くことをオススメします。どうしても下段に置かなければならない場合は、すのこを敷くなどの工夫をしましょう。
湿気の他に、「直射日光」も大敵です。紫外線による色あせ・劣化を防ぐため、直射日光の当たらない場所を選ぶのも、保管の基本です。
また、「高温」にも注意しなければなりません。屋根裏など、夏場に極端な高温になる場所ですと、接着剤が溶けるなどの劣化を招く恐れもあります。
そして、もう一つ警戒すべきものに「虫食い」があります。衣類の虫食いで代表的なヒメマルカツオブシムシの幼虫など、人形の絹の部分を食害する虫もいます。年に一度、秋ごろの晴れて乾燥している日などに虫干しを行うのが良いでしょう。

保存に必要なもの

さて今度は、人形を保存する際に活躍する便利アイテムをいくつか紹介します。

布手袋

収納する時に人形を手で直接触ると、手垢の付いた部分がシミになってしまうなどの影響があります。布手袋はホームセンターや百均などでも手に入りますので、布手袋を着けて収納作業を行うのが良いです。
なお、せっかく大人がそのように気を付けていても、雛飾りのシーズン中にお子さんが触ってしまう場合もありがちだと思います。特に、食べ物やジュースなどが付いた手で人形を触ってしまうと、その美味しい接触部分(豊富な栄養分が付着しているところ)をめがけてヒメマルカツオブシムシなどの幼虫が繊維を食べに来ますので要注意です。カビの原因にもなります。
お子さんには、日頃から「お雛様は、ままごとの人形やぬいぐるみとは違うからね。触って可愛いがるんじゃなくて、見つめて可愛いがってね」と教えて理解させることをオススメします。

羽毛毛ばたき

ほこりを払うために、羽毛毛ばたきが便利です。お仏壇のある家庭なら、日頃からお仏壇掃除に使っているかもしれません。ほこりをパタパタと払ってから収納するようにしましょう。

和紙や柔らかい紙、または布

人形を包むために使います。新聞紙だとインクの色が人形に付いてしまう恐れがあるので、色の付かない無地の紙が良いでしょう。また、ビニール袋などで密封してしまうと水分が外へ逃げられなくなり、袋の中に湿気がこもってしまうため、包むのは紙がオススメです。
あるいは、人形を購入した時に包まれていた布があれば、それを使うのが一番確実ですね。

新聞紙などの緩衝材

和紙などで人形を包んだ後、収納箱に入れる時に、箱に隙間がある場合は新聞紙などを柔らかく丸めて詰めると緩衝材になります。

乾燥剤

絹は特に湿気に弱いので、適度に乾燥剤を使うのも良いでしょう。ただし、乾燥剤を入れすぎると逆にヒビ割れの原因にもなるため注意が必要です。

防虫剤

虫食いを防ぐために防虫剤も有効です。ホームセンター等でも、人形用の防虫剤が売られています。が、防虫剤は種類が非常にたくさんあります。薬剤と人形の素材との相性が悪いと人形を傷めてしまう恐れもあり、どれを使えば良いか迷われるかもしれません。人形の素材に合ったものを選ぶのが大事ですので、自分で判断の付かない場合は、人形を購入した店舗に問い合わせてみるなど専門家のアドバイスをもらうことをオススメします。
また、異なる種類の防虫剤を一緒に入れてしまうと、化学反応を起こして有害な影響が出てしまう恐れもあります。
以上、防虫剤についてまとめますと
「人形販売店の専門家から一番適切な防虫剤を教えてもらい、その防虫剤の種類に決めて、一つの種類を使い続ける」
という方法が最も望ましいと言えます。

収納箱

多くの場合、雛人形の衣裳や髪の素材として絹が使われています。先ほども述べたように、絹は湿気が禁物です。プラスチックのケースやビニール袋で密封してしまうと、その中の湿気が外へ逃げられず、中に湿気がこもってカビなどの原因になってしまいます。
収納の容器は桐箱か、購入時の付属の箱が良いでしょう。

2.収納の具体的な手順

それでは、便利アイテムが揃ったところで、おさらいをかねて収納の具体的な手順を見ていきましょう。

ほこりを払う

羽毛毛ばたきで、人形も道具類も丁寧にほこりを払います。特に「衣裳着(いしょうぎ)人形」と呼ばれる豪華で立体的な衣裳を纏っている人形は、人形の体と衣裳との隙間や、衣裳の折り目の部分まで、丁寧にほこりを払いましょう。それにより、ほこりの中にいる目に見えない小さな虫や卵を除去しておけば、虫食いの予防につながります。

持ち道具を外す

人形の持ち道具(持ち物)を外します。檜扇や太刀、帽子など、外せる物は全て外しておきましょう。なお人形を触る時は、手で直接人形に触れないよう布手袋を着用するのが良いです。

布や紙で包む

柔らかい布や紙(和紙など)で、人形を丁寧に包みます。新聞紙はインクの色が付く可能性があるので、人形の顔や衣裳に直接触れないよう注意する必要があります。

緩衝材を箱に詰めて収納

余っている和紙や新聞紙などをふんわり柔らかく丸めて箱に詰め、緩衝材にします。おにぎりのようにギュッと硬く丸めた新聞紙などを無理にギチギチ詰めてしまうと、収納箱の中で人形や道具類が圧迫され、変な曲がり癖が付いてしまう恐れがあります。お気を付けください。

乾燥剤や防虫剤を入れる

先に述べましたように乾燥剤や防虫剤を、適切な成分の物を適量入れます。薬剤が人形に直接触れないように、収納箱の四隅に入れるなど置き方も注意してください。

3.五月人形の収納・保存について

五月人形については、基本的な保存方法は雛人形と同じですが、兜の鍬形など、五月人形は金属部分が多いので錆びやすいです。特に、金属部分に手垢が付くとサビや色あせの原因となってしまいます。収納の時は布手袋を着用し、手で直接触れないようにしましょう。
なおインクの油分がサビを防ぐ性質を利用し、金属部分を新聞紙で包むという方法が取られる場合もあります。
雛人形と同じく、湿気は必ず避けなければいけませんが、乾燥剤を入れすぎてヒビが入らないよう注意してください。
五月人形の場合は時期的に、収納しそびれて梅雨入りすると晴れの日が少なくなるので、注意が必要です。

4.まとめ

以上、人形保存のための基本的なポイントを説明いたしました。湿気や虫食いなど、人形が傷んでしまう原因を正しく知って、賢く保存して頂きたいと思います。
なお、「収納飾り」と呼ばれる大変便利なタイプの雛人形もあります。収納飾りとは、収納箱を台にして、その台の上に人形を飾り、雛祭りシーズンが終われば台をそのまま収納箱にして人形を保管できるというものです。「コンパクトで、とても扱いやすい」と人気があります。
雛人形や五月人形を購入の際は、収納・保管のことまで考えて、ご家庭にぴったりのお気に入り人形を探してみてください!